北海道の旅の途中ですが、flickrにモエレ沼公園の写真をアップしすぎて、1ヶ月の限度の100MBに達してしまい、来月まで写真が使えなくなってしまいました。なので久しぶりに本の紹介をします。
建築家の坂口恭平さんの「ゼロから始める都市型狩猟採集生活」という本です。お金も家も持たずに都市で生きていくための方法が書かれています。つまりホームレス生活の指南書なんですが、ホームレス生活はある意味究極のアウトドア(サバイバル)だと考え、このアウトドアブログでご紹介することにしました。
この本には、ダンボールハウスの作り方、お金の稼ぎ方、炊き出しの場所、電気の使い方など、都市で無一文で生活するための具体的な方法が書かれています。自然の恵みを「山の幸」「海の幸」というように、都市から出るゴミを「都市の幸」と考え、都市を自然とみたてて採集生活をするという考え方です。
読んでいて気づかせれるのが、都市からはまだ使える(又は食べられる)大量のゴミが出ているということ、そしてそのゴミを発想次第で有効に使えるということが分かります。完成されたものを買うのではなく、あるゴミを拾ったときに、感性を試されるクリエイティブな生活です(笑)視点を変えると別の世界(坂口さん風に言うとレイヤー)が存在するということがわかり、普段歩いている街の見え方が変わってきます。
そして、生活するということを突き詰めて考えたときに、土地や水は本来誰かが所有していいものなのか?人はなぜ働くのか?価値とはなにか?といった根源的な疑問につながります。
私は現在無職で、貯金をくずしつつ生活をし、これから就職活動を始めようかと考えている時期でして、この先路上生活をする可能性もあるわけです。でもこの本を読んで、お金や家が無くなっても人間は生きていけるんだとわかりました。
いいかげん就職しないと、本当にこの本を使う事になりそうです。
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